「不毛な議論、けりつけよう」英首相、離脱手続き本格化

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ロンドン セッジフィールド=下司佳代子
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 12日の下院総選挙で与党・保守党が大勝した英国のジョンソン首相は、16日にも小規模な内閣改造に乗り出す見通しだ。来月末の欧州連合(EU)離脱の実現に向けた議会手続きを本格化させる。

 与党圧勝から一夜明けた14日、ジョンソン氏はイングランド北部を訪れた。工場地帯や旧炭鉱が連なるこの地方では労働党支持が定着していたが、今回、与党が多くの議席を奪取。早速訪問した背景には、政治の流れの変化を印象づけ、労働者層をさらに取り込もうとの意図もあるとみられる。

 現地からの報道によると、北東部の街、セッジフィールドに到着したジョンソン氏は、集まった支持者に「皆さんは(労働党支持の)投票習慣を今回打ち破った。その信頼に応えたい」と語りかけた。

 これに先立つ13日午後、ジョンソン氏は勝利を受けて官邸前で演説。EU残留を望み、保守党に投票しなかった人に向けて「あなたたちが欧州の国々に寄せる優しさや同情を政府が無視することはない。EUと新たな関係を築く中で、そうした気持ちを別の形で表せるようにする」と語った。「(離脱を決めた国民投票から)3年半の不毛な議論を経て、あらゆる立場の人に、ここでけりをつけて癒やしを始めるよう求めたい」とも述べた。

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 英メディアによると、ジョン…

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