秋田)力士像、類を見ない多さ 10年巡った出版編集者

有料記事

野城千穂
[PR]

 秋田の神社や寺には、他に類を見ないほど多くの「力士像」がいる――。秋田市の出版社編集者、渡辺修さん(59)は、社寺の屋根の下にひっそりとたたずむ力士像の独特の魅力にとりつかれた。「もっと多くの人に注目してほしい」と願っている。

 「筋肉の迫力、指の握りしめ具合。見とれて、30分くらいは動けませんでしたね」。渡辺さんは14日、県民俗学会の研究会で、お気に入りの力士像の写真をスクリーンに映して興奮気味に語った。

 力士像は、神社や寺の屋根を支えるような形で鎮座する、魔よけの彫刻だ。正確には「建築力士像」と呼ばれ、京都の東寺の五重塔などで見られる「邪鬼像」が、力士に変化したものと考えられている。建物の四隅にいたり、正面にいたり。基本は人間だが、中にはサルのような顔もあり、表情は様々だ。

ここから続き

 秋田文化出版に勤める渡辺さ…

この記事は有料記事です。残り547文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【お得なキャンペーン中】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら