障害者の感性、アートで開花 大阪の施設で創作活動

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山田健悟
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 障害者施設のイメージを、障害者自身の手で明るくできないか――。そんな思いを持った南河内の障害者施設が、利用者のアート作品展を京都市で開いている。

 「優しい媒体展~思いやりの相互作用~」展を開いているのは、大阪府富田林市で障害者施設「わくわく富田林」を運営する「富翔会」。施設利用者の多くは、会話や一人で日常生活を送ることができない重度の知的障害がある。美術家としても活動する職員のサポートを受けながら、5年ほど前から創作活動に取り組む。

 「とんとーん」。利用者の児玉紗世(さよ)さん(27)は、同じリズムで言葉を繰り返しながら、キャンバス代わりの木板に向かう。白や黒、金色のペンを持ち替えながら、何度も板にたたきつける。時には板を傾け、たまったインクを垂らして格子状の柄を形作る。

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 ほかにも、手で触ると凹凸が…

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