職探し、コミケ出品も手伝った…元次官、言葉詰まらせ涙

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阿部峻介 中村靖三郎
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 今年6月、東京都練馬区の自宅で同居の長男を殺したとして、殺人罪に問われた元農林水産事務次官・熊沢英昭被告(76)の第2回公判が12日、東京地裁であった。被告人質問で熊沢被告は「できるだけ寄り添ってきたつもりだが、思うようにならないつらい人生を送らせた。かわいそうに思っている」と涙ぐんだ。

 長男の英一郎さん(当時44)は大学入学後に一人暮らしを始めた。熊沢被告が弁護人の質問に答えた内容によると、長男は卒業後にアニメの仕事を探したがうまくいかず、親戚のつてで入った就労支援施設も上司とトラブルを起こして短期間で辞めた。再挑戦させようとコミックマーケットへの漫画の出品を手伝ったこともあったが、長男は「もういい」とあきらめの言葉を口にしたという。

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