「投票させて」初めてしたシュプレヒコール、44歳母親

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伊藤和行 竹野内崇宏 岡田将平
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 辺野古の海を政府が埋め立て始めて14日で1年。米軍普天間飛行場沖縄県宜野湾市)の移設計画に、県民投票や国政選挙で「反対」の民意が何度も示されてきました。なぜ声が届かないのか。どうすれば止められるのか。沖縄の人たちの気持ちは揺さぶられ続けている。

 那覇市の会社員の女性(39)は最近、スマートフォンで猫の動画ばかり見ている。友人から名護市辺野古の抗議活動の様子がSNSに投稿されても見なくなった。

 「心が折れました」とつぶやく。

 2015年3月、初めて辺野古の抗議集会に参加した。「辺野古で座り込む人は日当をもらっている」という噂(うわさ)を聞き、確かめたかった。ゲート前にはおじいやおばあが座り込み、県外の若者も来ていた。日当など出なかった。「ウチナーンチュ(沖縄の人)の私も何かしないと」と思った。

機動隊員に話しかけて

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 以来、週末になるとバスや車…

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