米FRB、金利据え置き 2021年中に1回利上げ想定

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ワシントン=青山直篤
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 米連邦準備制度理事会(FRB)は11日の連邦公開市場委員会(FOMC)で、政策金利の誘導目標を「年1・50~1・75%」に据え置くと決めた。米中貿易摩擦が激しくなるリスクに備え、前回まで3回連続で進めてきた「予防的利下げ」をいったん終える。

 FOMC終了後の声明で「経済活動は緩やかに拡大している。現状の金融政策の姿勢が適切だ」と指摘。当面は利上げにも利下げにも踏み込まず、景気動向を見きわめる方針を示した。前回10月の会合後の会見以来、パウエル議長は追加緩和に慎重姿勢で、市場も金利据え置きを見込んでいた。

 今後の金利水準の見通しは2020年中が現状のままで、21年中に1回利上げする想定を中心に据えた。今後の政策動向について、20年末までは、FOMC参加者17人のうち13人が金利据え置きを見込み、4人が1回の利上げを予想。中央値では「利上げも利下げもゼロ」の見通しとなった。21年、22年は中央値でそれぞれ「利上げ1回」を見込んだ。

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