テロ遺児らに心のケア 津波で被災のスリランカ女性
金山隆之介
連続爆破テロで4月、250人を超す人が犠牲となったスリランカ。遺児らへの心のケアを母国に根付かせようと、支援を始めた女性がいる。遺児に重ね合わせるのは災害で親を失い、苦しんだかつての自分の姿。「社会で強く生きていける大人になって欲しい」と願う。
10月10日、スリランカ東部のバティカロア。ホールに子どもたちの明るい声が響いた。東京のあしなが育英会職員、チャンディマ・ラクマリーさん(31)が中心となって開いたケアプログラム。キリスト教会で自爆テロに巻き込まれて家族を失ったり、けがを負ったりした子ども82人やその親たちが集まった。
プログラムの狙いは、同じ境遇の子どもがいることを知り、体を動かすことで怒りや悲しみを発散させることだ。現地のNPOや教会の職員らもまじり、パズルやフラフープくぐりなどを楽しむ。子どもたちははしゃぎ、汗だくになって駆け回った。
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スリランカは多民族・多宗教…
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