陸上イージスの秋田配備、政府に見直し論 住民の反発で

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山下龍一 神野勇人 金子和史 林国広
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 陸上配備型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」配備をめぐり、秋田市陸上自衛隊新屋(あらや)演習場を候補地とする計画について、政府内で見直し論が浮上していることがわかった。住宅地に近いことから地元での反発が根強く、県側も見直しを求めてきた。政府は、ずさんな調査報告を受けた再調査を今年度内にも取りまとめる方針で、配備先の検討を慎重に進める考えだ。

 新屋演習場への配備について、官邸幹部は「地元と協議して総合的に判断するが、かなり難しい」と指摘。防衛相経験者も「住宅地との距離を考えれば、見直しはあり得ることだ」と述べた。

 配備計画をめぐっては、防衛省は今年5月、北朝鮮の弾道ミサイルの迎撃を目的に新屋演習場と山口県萩市の陸自むつみ演習場の2カ所をアショア配備の適地とする報告書を公表。しかし、山の頂上までの角度を誤記するなどの問題が相次いで発覚した。新屋演習場は住宅地から700メートルと近く、住民らが反発。住民説明会で防衛省職員の居眠り問題もあり、7月の参院選秋田選挙区で配備反対派の野党系候補が当選した。

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 こうした事態を受け、当時の…

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