「うちだけ一部損壊?」被災者の疑問、家の被害判定覆す

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大野択生
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 うちの家の被害判定はどうして他市より低いんだろう――。千曲市の被害判定が大きく変わったきっかけは、被災者が抱いた小さな疑問だった。国の基準を自ら調べ、市に再調査を直談判していた。

 「一部損壊・10%未満」。台風19号上陸から1カ月経った11月中旬、杭瀬下地区に住む40代女性のもとに罹災(りさい)証明書が届いた。自宅は1階の床上40センチまで浸水していた。

 浸水被害なんて初めてなので、市の判定が当たり前だと思っていた。ところがそんなとき、同じような被害にあった長野市の知人宅の被害判定が「半壊」だと知った。市町村が出す判定は、国や自治体から受けられる支援額を大きく左右する。同程度の被害でなぜ長野が「半壊」、千曲が「一部損壊」なのか。どうしても納得がいかなかった。

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 女性は千曲市から、10月下…

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