安倍政権、際立つ国会軽視の姿勢 三つの「ない」が象徴

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永田大 鬼原民幸 豊岡亮
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 議論するための委員会を開かない、やりとりを深めるための資料を示さない、疑惑を向けられた政治家が国会に出てこない――。9日に閉幕した臨時国会は、三つの「ない」に象徴される安倍政権の立法府軽視の姿勢が、際立った。

 まずは「開かない」。

 野党は11月22日、「桜を見る会」をめぐり、安倍晋三首相に直接問いただすため、参院規則に基づき、首相出席での予算委員会開催を求めた。規則は委員の3分の1以上の求めで、委員会を開かなければならないと定める。その1週間前、首相は記者団に「国会から求められれば、説明責任を果たすのは当然」と語ったばかりだった。

 だが、首相入りの予算委を求める野党と、与党の協議は難航。金子原二郎・参院予算委員長(自民)が12月3日、首相が出席しない形の開催を提案。野党は受け入れる姿勢を見せたが、与党は拒否した。参院自民幹部は菅義偉官房長官への配慮があったと明かす。「菅氏が『出る』と言ったら開いたかもしれない。菅氏も首相と同じで、桜ばかり国会で聞かれたくない」

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 首相も菅氏も守りたい与党の…

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