新国立競技場に入れず…スポーツ博物館、倉庫でひっそり

有料記事

伊木緑
[PR]

 取り壊す前の国立競技場に入っていた秩父宮記念スポーツ博物館の再開の見通しが立たない。新しい国立競技場に入る予定だったが、ザハ・ハディド氏の当初案が白紙撤回された後、現在の建設計画をつくる際に入れないことが決定。来年の東京五輪パラリンピックの際に国立競技場を訪れる多くの人たちに見てもらえるはずだった収蔵品は、東京都足立区の倉庫でひっそりと過ごしている。

 駅から徒歩10分以上かかる静かな住宅街に、その倉庫はある。秩父宮記念スポーツ博物館は、「スポーツの宮様」と親しまれた秩父宮の功績をたたえ、1959年に旧国立競技場内に設置された。国内唯一の総合的なスポーツ博物館で、64年東京五輪など過去の五輪関係資料や明治期から現代までの日本スポーツ史に関する資料など約6万件、江戸後期からの貴重書など約16万冊の図書資料を有した。

ここから続き

 当初は引き続き新競技場内に…

この記事は有料記事です。残り923文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【お得なキャンペーン中】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら