身削り毎秒40億キロ軽くなる太陽 初日の出に恵み思う

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村山斉の時空自在〈19〉

 令和2年の元日。読者のみなさまは初日の出は拝めたでしょうか。

 太陽がなかったら私たちは生きられない。真っ暗闇で何も見えないし、寒さで凍えて死んでしまう。太陽は骨身を削って私たちに恵みを与えてくれている。なんと毎秒40億キログラムずつ軽くなっている。削った骨身が光と熱となり、私たちの生活を支えている。

 太陽などの星は元素の組み立て工場で、水素を4個くっつけてヘリウムを作る。この反応の前後で物質を比べると重さが減っている。アインシュタインの有名な式、E=mc2によると、エネルギー(E)と物質の重さ(m)は等価で入れ替われる。光の速さ(c)はとても大きな数なので、わずかな重さが大きなエネルギーに変わる。

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 太陽の中心で本当にそんな反…

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