フィンランド新首相に34歳女性 現職で世界最年少か

ロンドン=下司佳代子
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 北欧フィンランドの新首相に、サンナ・マリン交通・通信相(34)が就任する見通しになった。ロイター通信などによると、同国史上最年少の首相となり、現職の世界の指導者としても最年少とみられる。

 新首相は、12日に始まる欧州連合(EU)首脳会議に間に合うように国会で承認される予定。マリン氏は女性のパートナーを持つ母親の下で育ち、27歳で工業都市タンペレの市議会議長に就任した。ここで注目を集め、2015年から社会民主党の国会議員を務めてきた。

 フィンランドでは同党が国会第1党で、ほかの4党と連立政権を組んでいる。大規模なストへの対応をめぐって同党党首のリンネ首相が辞意を表明。今月8日に党内の投票でマリン氏が後任に選ばれ、首相に就任する見通しとなった。

 5党は今後も、連立の枠組みを維持することで合意している。来年夏に党首になる予定のマリン氏を含め5党の党首は全員女性で、うち4人が35歳以下。このうち、中央党のカトリ・クルムニ党首(32)は財務相に就任する見通しだ。

 世界の若手指導者にはニュージーランドアーダーン首相(39)、ウクライナのホンチャルク首相(35)らがいる。(ロンドン=下司佳代子)

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