漫画村収益5千万円を海外に隠したか 星野容疑者再逮捕

漫画村を追った700日

棚橋咲月
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 人気漫画を無断掲載していた海賊版サイト「漫画村」をめぐり、このサイトに載せたネット広告の収益約5千万円を海外口座に入れて隠したとして、福岡県警は9日、サイトの運営者とされる住所不定、無職星野路実(ろみ)容疑者(27)=著作権法違反の罪で起訴=を組織犯罪処罰法違反(犯罪収益等隠匿)の疑いで再逮捕し、発表した。星野容疑者は「事件に関することは黙秘したい」と話しているという。

 サイバー犯罪対策課によると、漫画村の広告は「アフィリエイト広告」(成功報酬型)といわれる。閲覧者が広告をクリックした回数やクリック後にリンク先で商品を買った場合に広告費が発生する。この広告で得た収入を犯罪収益とみなし、同法違反容疑で立件したのは全国で初めて。

 星野容疑者はインド洋の島国セーシェル共和国に法人「ワールド・ジョブ・プロジェクト」を設立。香港の銀行に法人名義の口座を開き、2016年12月26日~17年9月1日の18回、漫画村のアフィリエイト広告に契約した3社から得た収益計4845万円を振り込ませ、犯罪収益を隠した疑いがある。(棚橋咲月)

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