アゴ、イリコ…「だし」の違い 小学生が考える身近な海

有料記事

合田純奈
[PR]

 だしを通じて海洋問題を考えよう――。鹿児島、長崎、大分の3県の小学生が「ウミ学プロジェクト」と題した教育実習に参加した。各県で3カ月ほど地元の海について学んだ後、鹿児島市で合同の発表会が11月にあり、見慣れない魚を触ったり、他県のだしを味わったり。五感を使って海への関心を高めた。

 プロジェクトは、海洋問題を多くの人に知ってもらおうと日本財団(東京)が取り組む「海と日本プロジェクト」の一環。3県は海に接し、独自のだし文化をもつ。トビウオを使った長崎の「アゴだし」、大分の「イリコだし」、鹿児島の「カツオだし」。「だし」を共通テーマとして「身近な海」がかかえる魚の生態や環境問題に関心をもってもらおうと企画した。

 児童たちは約3カ月間、県ごとに、だしの原材料の魚を学ぶため、実際に船に乗って水揚げ作業を見学したり、水産加工工場に行って働く人から漁獲量の変化などの話を聞いたりし、地元の海がかかえる問題などを学んだ。

 座学の授業では、鹿児島大水…

この記事は有料記事です。残り665文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【お得なキャンペーン中】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら