迫害に屈しなかった東京五輪金メダリスト 記念展始まる

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竹園隆浩
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 1964年の東京五輪女子体操で金メダル3個を獲得し、優雅な演技と印象的なルックスから「東京の恋人」と呼ばれた旧チェコスロバキア出身の故ベラ・チャスラフスカさん。母国の旧体制下で長く迫害を受けながらも民主化への意志を貫いた彼女を記念した「自由への道」展が、東京都渋谷区のチェコセンター(チェコ大使館敷地内)で始まった。来年1月31日まで。大使館開館日なら誰でも無料で観賞出来る。故人が残した貴重な展示物の写真が撮り放題だという。

 チャスラフスカさんは東京五輪後、母国の民主化運動、「プラハの春」を支持する「2千語宣言」に署名した。その後に開かれた68年メキシコ五輪でも個人総合で2連覇を果たすなど4個の金メダルを獲得した。

 帰国後、母国では改革を否定する政権からの圧力で署名を撤回する人が続出していたが、チャスラフスカさんは意志を貫いた。このため、長く迫害を受けた。

 今回の記念展は母国が民主化を成し遂げて、チャスラフスカさんも名誉を取り戻した89年の「ビロード革命」から30年という節目を記念。さらに来年の東京五輪の前年である今年を、同国大使館が「日本におけるチェコスポーツ年」と位置付けていることから開催が決定した。

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