ウナギ養殖業者、詐欺破産容疑 稚魚の価格が不漁で高騰

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小瀬康太郎 木脇みのり
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 鹿児島県警は5日、破産手続きの開始決定を受ける直前に保有する財産を隠したとして、同県鹿屋市串良町上小原のウナギ養殖業「おおすみエンタープライズ」の代表取締役、松延一彦容疑者(75)を破産法違反(詐欺破産)の疑いで逮捕し、発表した。容疑を否認しているという。

 捜査2課によると、松延容疑者は会社と自己の両方に対する破産手続き開始決定の直前だった2015年3月3日、会社敷地内に設置した太陽光パネルで発電した電力を電力会社に売る権利の契約者名義を妻に変更し、破産財団に属すべき財産を隠匿した疑いがある。同年3月9日、鹿児島地裁鹿屋支部が破産手続き開始決定をした。

 県警はウナギ養殖業の経営が行き詰まったことが背景にあるとみている。

 水産庁によると、ニホンウナギの稚魚「シラスウナギ」の不漁は深刻で、18年11月~19年5月の国内採捕量は3・7トンと10年前の24・7トンから激減。中国などからの輸入で不足分を補う年が続き、シラスウナギの価格は高騰している。

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 鹿児島は、国内有数のウナギ…

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