瀬戸の花嫁、消えゆく風景 これからは橋でお嫁に行くの
石川友恵
瀬戸内海の島から島へ小船で渡る様子を歌った「瀬戸の花嫁」。香川県土庄(とのしょう)町の沖之島は、小豆島との間に小さな渡し船が行き来し、歌のような風景が残る。そんな島に橋がかけられることになった。船は橋の完成後、姿を消す。
沖之島は高齢者を中心に66人が暮らす。10人乗りの渡し船は、約120メートル先にある小豆島を3分で結び、無料だ。1時間に1~2往復と時刻表にはあるが、乗る人がいれば船頭が出してくれる。
船頭は主に平日が島本博幸さん(69)、土日は川藤常夫さん(71)。島本さんは「『あの人は買い物に出かけているな』とか、島の人たちの生活がだいたい分かる」。1日に島民や観光客ら40人ほどが乗る。
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島ではかつて婚礼の日に花嫁…
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