菅長官 招待者名簿データ削除は「5月7~9日の間」

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 菅義偉官房長官は3日午後の記者会見で、桜を見る会の招待者名簿を記録した電子データは「5月7日から9日の間に削除を行ったと思う」と説明した。削除後、最大8週間残るとされるバックアップデータを活用して資料提供しなかった理由については、言及を避けた。

 ――今年の招待者の内訳が概数であるのは理解するが、区分の根拠について改めてうかがいたい。

 「たびたび申し上げているが、今年の招待者の内訳は、名簿が保存されていない中で、私が内閣府や内閣官房からの聞き取りを行い、実際の内訳を概数で国会に報告した」

 ――どんな概略を関係者から聞いたのか。

 「約1万5千人の招待者のうち、各省庁の推薦者が6千人程度、それ以外が9千人程度。この(9千人の)ことについては自民党関係からの推薦が約6千人程度、国際貢献・芸術文化等の特別招待者、報道関係者、公明党関係、元国会議員などが約1千人、総理からの推薦が約1千人程度、副総理、官房長官、副長官推薦が約1千人程度という内容の聞き取りを行った」

 ――内訳をどう算出したのかについて関係者に聞かなかったのか。

 「国会からの要請の中で、内閣官房および内閣府の事務方から聞き取りを行い、その結果を報告をさせていただいた」

 ――「(首相枠と自民党枠を)分けるのが極めて難しい」と3日午前会見で発言したが、11月20日の公表した時点で、あいまいであるというのは分かっていたのではないか。なぜ具体的な数字を示したのか。

 「難しいことは再三申し上げていた。国会でも再三指摘されていた。その中で、ぎりぎりの判断として聞き取りを行い、名簿を発表させていただいたということだ。自民党関係者からの推薦と総理の推薦を分けるのは難しいと申し上げたのは、過去の内閣府の資料の中で、総理などの推薦と分類されるものの中に、実際には自民党の関係者からの推薦が多く入っていたと思われる。こうしたことを申し上げた」

 ――今年の総理枠と自民党枠は、特段難しかったという認識はないのか。

 「いま申し上げた通りだ。非常に難しいことは事実だ。国会の要請で公表するようにと度々言われたので、ぎりぎりの中で聞き取りをして、概略の数字を申し上げたということだ。何回も言ってますよ」

 ――(内閣府に)「シンクライアント方式」が導入されたのは今年からだ。データの管理方式が異なっていた昨年以前の名簿が残っている可能性はないのか・

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 「内閣府のシステムは、本年…

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