今年の臓器提供、120件で過去最多 1万4千人が待機

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三上元
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 臓器移植法に基づく臓器提供が今年に入って120件(11日現在)となり、法が施行された1997年以降最多となった。うち、脳死と判定された人からの提供も92件で最多だった。一方、臓器提供を待っている患者は約1万4千人と依然として多い。

 法施行から9年間の提供件数は2桁台で推移。脳死による臓器提供では、生前に本人が書面で提供の意思を示すことが条件だったこともあり、1桁台だった。家族の同意のみで提供できるよう法改正があった2010年には、脳死、心停止後あわせて113件に上った。その後徐々に減って14年には77件に落ち込んだが、その後再び増加に転じた。

 このうち、脳死提供は年々増えており、13年には心停止後の提供と逆転。19年は脳死提供が8割近くを占める。また、今年は18歳未満の脳死提供も初めて2桁台になった。

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