ブルームバーグの報道姿勢に批判 政権陣営は記者証拒否

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ニューヨーク=鵜飼啓
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 米大統領選をめぐり、ブルームバーグ通信の報道姿勢が波紋を広げている。オーナーが民主党の大統領候補に名乗りを上げたことを受けて「民主党候補者の調査報道は一切行わない」と打ち出し、「報道の役割放棄だ」と批判が出ている。一方、トランプ大統領の陣営は2日、「偏向」を理由に同通信に選挙集会の取材記者証を出さないと発表。こちらも報道の自由の観点から議論を呼びそうだ。

 ブルームバーグ通信は、マイケル・ブルームバーグ前ニューヨーク市長(77)が創業者で、現在も最高経営責任者(CEO)を務める。また、大株主であることが世界屈指の資産につながっている。

 ブルームバーグ氏は11月24日に民主党予備選への立候補を表明した。米メディアによると、同通信編集長はこれを受け、「すべての観点から大統領選報道を行う」としつつ、「マイク(ブルームバーグ氏)に対する調査報道を行わないという伝統を守り、この原則をほかの民主党候補者にも適用する」との方針を内部向けメモで示した。ただ、トランプ氏が現職大統領であることを踏まえ、「トランプ政権に対する調査報道は続ける」とした。

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 ニューヨーク・タイムズ紙に…

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