ノーベル文学賞選考団体、外部2委員が辞任 異論や不満

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ロンドン=下司佳代子
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 ノーベル文学賞の選考団体、スウェーデン・アカデミーは2日、今年の同賞選考に加わった外部委員2人が辞任すると発表した。外部委員は、アカデミー関係者による性的暴行疑惑に端を発したスキャンダルを受け、信頼回復策の一つとして導入されたばかりだった。

 ロイター通信によると、辞任する1人は「私とアカデミーは時間の考え方が違う。私には、変化のために始めた仕事の結果が出るのを待つ時間も忍耐もない」などと地元紙に寄稿。

 もうひとりは別の地元紙に、今年の同賞がオーストリアの作家ペーター・ハントケさんに決まったことへの不満を表明した。ハントケさんは、旧ユーゴスラビア紛争で集団虐殺などの罪に問われたセルビアの故ミロシェビッチ元大統領を擁護するなど、政治的な発言で物議を醸していた。

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 アカデミーをめぐっては20…

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