学力調査の順位下落 授業のデジタル化の遅れが影響か

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編集委員・氏岡真弓
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 世界の15歳を対象に3年ごとに3分野の力を調べる学習到達度調査(PISA(ピザ))で、日本は2018年の「読解力」の平均点が落ち、順位も前回の8位から15位に下がった。コンピューターを使いネット上の多様な文章を読み解く力や、根拠を示して考えをまとめる自由記述形式が弱い。思考力や表現力が伸び悩んでいることを示す結果だ。経済協力開発機構OECD)が3日、公表した。

 読解力で日本の15歳の順位が続落したのは2000年→03年→06年の調査以来だ。当時は「ゆとり教育」の学習指導要領への批判がさらに高まり、全国学力調査の復活の契機になった。

 今回の原因について、文部科学省は「様々な要因が重なり決め手がない」と言う。だが調査方法が前回、紙からコンピューターを使う形になり、測る力が今回、ブログや電子メールなどを対象とした本格的な「デジタル読解力」へと変わった影響は大きい。

 日本の15歳はチャットやゲ…

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