北海道)道警「ヤジ強制排除」法廷へ 違法性の有無争点

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武田啓亮 遠藤美波 斎藤徹 道警キャップ・伊沢健司
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 今夏の参院選安倍晋三首相の街頭演説のさなかに起きた「北海道警ヤジ市民強制排除」問題は、法廷の場で違法性の有無が争われることになった。3日、ヤジを飛ばした当事者が、排除を実行した警察官を特別公務員職権乱用などの疑いで札幌地検に告訴。合わせて、排除は現政権を過度に忖度(そんたく)した道警の組織的行為だったとして国家賠償請求訴訟を札幌地裁に起こした。発生からまもなく5カ月。北海道警はいまも沈黙を続けている。(武田啓亮、遠藤美波、斎藤徹)

 札幌市内のソーシャルワーカーの男性(31)はこの日、7月の街頭演説の現場で自身を強制的に排除した道警の警官少なくとも6人に対し、特別公務員職権乱用と特別公務員暴行陵虐の疑いで告訴状を提出した。

 これらの罪は、警察官が根拠もなく市民の身体をつかんだりむりやり移動させたりする「有形力」を行使した場合に適用される。ただ、警察官職務執行法では、人の生命や身体に危険が及ぶなどの可能性がある場合にのみ、例外的に有形力の行使を認めている。

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 弁護団はこの日の会見で「男…

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