中国にどう向き合えばいい? 台湾総統選、両陣営に聞く

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台北=西本秀
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 米中両大国のはざまで、どう針路を選ぶのか。来年1月11日の台湾総統選を前に、対米関係を重視する与党民進党の蔡英文(ツァイインウェン)総統(63)と、中台融和を唱える野党国民党の韓国瑜(ハンクオユイ)氏(62)の両陣営に聞いた。(台北=西本秀

林●盛氏(民進党 中国事務部主任)

(●は王へんに宗)

 ――この1年で蔡氏の支持率が回復しました。

 「昨年の統一地方選で民進党が大敗したとき、蔡総統の再選はもう無理だと感じた。だが、今年に入って習近平(シーチンピン)・中国国家主席から二つの『贈り物』があった。まず1月の演説で統一を呼びかけたこと。総統はすぐ拒否する姿勢を見せて得点を稼いだ。次は香港。50年変えないはずの一国二制度が22年で変質している。中国共産党は信用できないと人々が実感した」

 ――若者の危機感が特に強いのはなぜでしょう。

 「30歳以下の若者は投票ができ、言論の自由のある社会で育ってきた。彼らはフェイスブックグーグルが使えず、携帯電話を買うときに顔写真が記録される中国を受け入れられない。今回の総統選は、台湾の民主主義と自由を存続させるかが問われる選挙だ」

 ――香港問題がなかったら、どうだったでしょう。

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 「蔡総統の支持率上昇は外部…

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