ゴーン被告、自家用機で29日出国か 関空発で1機確認

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 会社法違反(特別背任)などの罪で起訴された日産自動車の前会長カルロス・ゴーン被告(65)が、保釈条件で海外渡航が禁じられていたにもかかわらず、国籍を持つレバノンに逃亡したことがわかった。ゴーン前会長側は31日、「私はレバノンにいる」との声明を発表。日本の司法制度を強く批判し、「不正と政治的な迫害から逃れた」と行動を正当化した。日本とレバノンは容疑者の身柄引き渡しに関する条約を結んでいない。日本への身柄引き渡しは難しいとみられる。

 レバノンのジュレイサティ国務相は31日、同国メディアに対し、「ゴーン氏はフランスのパスポートとレバノンの身分証をもって合法的に入国した。日本を離れた経緯については情報がない」と語り、入国を認めた。レバノンはゴーン前会長の一族の出身国で、前会長自身も幼少期を過ごした。

 同国の治安当局者は31日、朝日新聞の取材に対して、前会長が30日午前5時にプライベートジェットでトルコから首都ベイルートに到着したと述べた。旅券はフランスのもので、名前は本名の「カルロス・ゴーン・ビシャラ」だったという。

 国土交通省大阪航空局関西空港事務所によると、29日夜に関西空港を発ってトルコのイスタンブールに向かったプライベートジェットが1機あるという。

 前会長の弁護人の弘中惇一郎…

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