第1回「いらん子やった」上沼恵美子 父の涙に人生あげた乙女

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(語る 人生の贈りもの) タレント・上沼恵美子さん

 初めてプロの舞台に立ってから、半世紀以上が経ちました。そらぁ色んなことがありますわ。昨年も年末のM―1グランプリ後、あの騒動に巻き込まれましたね。

 《放送終了後、中堅お笑いタレントが泥酔しSNSで審査員の上沼さんを批判、“炎上”した》

 M―1の審査員は最初から乗り気やなかったけど、2007年に(大会委員長だった)島田紳助さんに「どうしても」と頼まれて。有望な若手は応援したいし、スター誕生の瞬間に立ち会えるのは、うれしいもんです。今思うとサンドウィッチマンが優勝した時は、まさにそうでしたね。ただ、「この番組は、審査員の方が審査されてるな……」と感じて3年で辞めました。それでも16年から松本人志さんの強い希望で請われて、また引き受けたという経緯です。

 暴言を吐いた彼らのこと、ほんまに何とも思ってへん。直後もそうコメントしたら、「神対応」なんて言われたけど、そうやない。ほんまは、「あの人たちに、どんなことを言われても」との思いです。あと、私もお酒を飲むから、酔っ払ってグダグダになったら、あの程度のことは言います。

 まあ、あれは私に対してだけではなく、女性蔑視の発言があったから大騒ぎになったんでしょうね。この際、私の本音、もう一回言わせてもらいましょうか? 「何ともない。面倒やな……」

 半生を振り返ると、絶対に嫌やった芸人の世界に入って、大好きな人と結婚して引退して、出産を経て復帰して……。おかげさまで仕事はずっと順調やけど、実は人生全てうまくいってるわけでもないんです。自分の話題は苦手なんですけど、まあお話ししましょうか。

マイクは筆箱、級友へツッコミ

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 淡路島の、現在の南あわじ市

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連載上沼恵美子 本音、言わせてもらいましょうか?(全4回)

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