北海道、IR誘致見送りを表明 自然環境への影響懸念

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戸谷明裕 田之畑仁
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 カジノを含む統合型リゾート(IR)をめぐり、北海道の鈴木直道知事は29日の道議会で、誘致見送りを表明した。優先候補地・苫小牧市の自然環境への影響や、道議会最大会派の自民や道民世論の慎重意見を踏まえた。IR誘致をめざすほかの自治体の判断に影響を与える可能性もある。

 鈴木知事は候補地について「希少な動植物が生息する可能性が高く、今回、区域認定までの限られた期間で環境への適切な配慮を行うことは不可能と判断した」と見送りの理由を説明した。一方、「来たるべき時には挑戦できるよう、準備を進める」とも述べ、将来の誘致に含みを残した。

 候補地の近くには、ハクチョウなどの渡り鳥の中継地として知られ、ラムサール条約に登録されているウトナイ湖があり、希少な猛禽(もうきん)類のオオタカや絶滅が危惧されているクマゲラの巣なども見つかっている。

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