樹木希林さん、死後も存在感 関連本が続々ヒットの秘密

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宮田裕介
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 俳優の樹木希林さんが昨年9月に亡くなった後、関連本の出版が相次ぎ、今年の出版界を席巻した。生前の言葉を集めたり、インタビューを再構成したり、手を替え品を替えて刊行された書籍が次々とヒットした。「希林さん本」に人々がひかれるわけは。

 出版取次大手の日本出版販売(日販)とトーハンは28日、2019年の年間ベストセラーを発表した。両社とも、1位は「一切なりゆき 樹木希林のことば」(文芸春秋)だった。2位は、日販が児童書「おしりたんてい かいとうとねらわれたはなよめ」(トロル作・絵、ポプラ社)で、トーハンが「青銅の法 人類のルーツに目覚め、愛に生きる」(大川隆法著、幸福の科学出版)。樹木さん関連では「樹木希林 120の遺言」(宝島社)も日販で3位、トーハンで5位となった。

 150万部という最大のヒットとなった「一切なりゆき」は昨年12月に発売された。初版は5万部。「こんなに売れるとは全く予想できなかった」と担当編集者の石橋俊澄さん(58)。樹木さんが亡くなってすぐ、生前のインタビュー記事など数百枚のコピーを取り寄せた。

 「淡々と生きて淡々と死んで…

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