のっぺらぼうヒッグスがかぎ 日本の技術で宇宙の謎解く

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村山斉の時空自在〈18〉

 空気のように気づかないが、私たちを守ってくれているヒッグス粒子。2012年に加速器による実験でようやく出会えた。翌年、理論を提案した英国の物理学者ピーター・ヒッグス氏ら2人がノーベル賞を受賞した。

 ところが観測回数を増やしても顔がよく見えない。ヒッグス粒子は、映画「千と千尋の神隠し」に出てくる「カオナシ」のようだ。今まで見つかった素粒子にはみんな「スピン」という顔があり、見る方向によって違って見えた。粒がぐるぐる回っていて向きがあるからだ。ところが、ヒッグス粒子は回らない「のっぺらぼう」の特別な粒子だとわかった。

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