家電でも広がるハラール取得 ムスリム市場狙いパナなど

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中島嘉克
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 イスラムの戒律に従っていることを示す「ハラール認証」が、家電にも広がってきた。食べ物や飲み物で認証を取得するケースが中心だったが、メーカーが家電づくりで使う手袋の原材料などにまで配慮するようになった。人口増や暮らしの向上で拡大するムスリム(イスラム教徒)市場を商機とにらむ。

 パナソニックは11月、マレーシア向けのアルカリイオン整水器や浄水器に、ハラールの認証マークをつけて出荷を始めた。健康意識の高まる同国では、人口の3分の2を占めるムスリムの存在が大きいからだ。華僑と同じように顧客になってもらい、5年後にはマレーシアでの売り上げを倍増したい考えだ。

 ハラールの認証機関は世界に200以上あるとされ、統一された基準はない。パナソニックは日本国内で製造する家電として初めて、マレーシアが国としてかかわる認証を得たという。滋賀県彦根市の工場など製造拠点ごとに得なければならず、家電の部品自体には問題がなかったものの、生産工程の見直しが必要だった。

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 「『不浄』だと見られないよ…

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