リニアで変わる名古屋駅地区、廃校で生み出す「次の芽」

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細見るい 山本知弘
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 リニア中央新幹線の開業に伴う再開発で、街の姿を変えつつある名古屋駅地区。立ち並ぶ高層ビル群の近隣に、ユニークな発想や技術をもった起業家たちが集い、新たな産業の芽がうまれようとしている。舞台は廃校になった小学校だ。

 旧那古野小(名古屋市西区)の校舎を改装し、スタートアップ企業の育成拠点「なごのキャンパス」が昨秋できた。同校は1909(明治42)年に開校し、2017年まで校舎が使われていた。そこを、トヨタ自動車グループの東和不動産が「次の100年を育てる学校」と銘打ってリノベーションし、経済団体や大学でつくる起業家の育成組織とともに運営している。

 かつての教室が個室オフィスに、職員室は打ち合わせや作業に使えるコワーキングスペースに生まれ変わった。学校時代の木製の床や黒板はそのままに、懐かしさと遊び心あふれる空間は、ベンチャー15社、大手3社ですぐに埋まった。

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