原発事故、ずさんな備えの象徴 オフサイトセンター解体

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編集委員・大月規義
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 東京電力福島第一原発の事故で、国の「前線基地」になるはずだった福島県大熊町の旧オフサイトセンター。その建物本体の解体工事が25日、始まった。事故の直後に対応に当たっていた国の役人や原発の専門家らが全員撤収し、事故へのずさんな備えの象徴だった施設は、「復興」のため今年度内に更地になる。

 建物は鉄筋コンクリート2階建てで、第一原発から南西約5キロの町の中心部にある。解体工事は、環境省と福島県が報道機関に公開した。午前9時45分ごろ、重機が2階の窓枠付近から厚さ20センチの壁をはぎ取り始め、約40分後には2階の内部が姿を見せた。事故直後、現地災害対策本部が設置された場所だ。

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 現地本部には、事故の情報収…

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