香港区議選、民主派大学生ら続々当選「警察への批判票」

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香港=高田正幸 宮嶋加菜子
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 24日に実施され、民主派が過半数を獲得した香港の区議会選挙では、政府への抗議デモを呼びかけてきた民主派の団体トップや、デモに参加してきた大学生、元警察官ら多くの新顔議員が当選した。

 25日未明、九竜半島にある沙田地区の投開票所。現職の親中派議員をやぶり、初当選を決めた民主派の市民団体「民間人権陣線(民陣)」代表の岑子杰(ジミー・シャム)氏(32)は、「私ひとりの勝利ではなく、香港人にとっての勝利だ」と胸を張った。

 民陣は6月以降、数十万人から200万人規模のデモを主催してきた主要な民主派団体。岑氏は10月16日に繁華街の旺角(モンコック)の路上でハンマーをもった覆面姿の集団に襲われるなど2回の襲撃を受けた。

 区議選の投票が締め切られた24日午後10時半ごろ、杖をつきながら開票所で報道陣の前に姿を表し、約50人の支持者と開票作業を見守った。25日午前1時過ぎに当選が知らされると、同じ会場にいた親中派の対立候補と握手し、笑顔を見せることなく、記者会見にのぞんだ。

 岑氏の沙田地区は、デモ隊と警察隊の衝突が繰り返された地域だ。岑氏は報道陣に「(有権者が)警察の暴力を自ら目にしていたことが、私の得票につながった」と警察への批判票が集まったと分析した。

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 抗議デモに参加してきた香港…

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