異例の長蛇、香港各地に 民主派躍進、背景に高い投票率

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香港=高田正幸 宮嶋加菜子 西本秀
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 投票日の24日、香港の投票所には異例の長い列ができていた。現地メディアの報道で、民主派が改選前の約3割から一気に8割超へと議席数を増やし、圧勝したとされる香港の区議会選挙。投票率は暫定で71・2%で、過去最高だった前回を約24ポイントも上回り、民主派躍進の原動力になったとみられる。抗議デモが続いて社会が混乱する中、有権者たちは1票にどんな思いを込めたのか。

 前週、デモ隊と警官隊が衝突を繰り広げた香港理工大学がある九竜地区。投票開始の午前7時半には、数十人が投票所となった体育館の入り口に並んだ。

 「子供らが殴られるのは耐えられない」。建設業の男性(64)は涙をこぼした。選挙では一貫して親中派の候補に投票してきたが、この日、初めて民主派に票を入れた。

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 区議会の多数を占める親中派…

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