宇都宮・高崎線の川口駅停車、暗礁に JRが採算疑問視
堤恭太
JR川口駅に中距離列車の宇都宮・高崎線が止まるようJR東日本に要望していた埼玉県川口市は22日、この問題が暗礁に乗り上げていることを明らかにした。JR側は昨年12月に初めて前向きな意向を示したが、その後の検討で新たなホーム建設費用が巨額になることや採算面でも難しいことがわかったためだという。
奥ノ木信夫市長らとJR東の西野史尚・代表取締役副社長が20日に会談し、JR側から伝えられた。
市側はホーム建設費を200億円と予想。応分の負担をする予定で今年度予算にも調査費2750万円を盛り込んでいたが、JR側は会談で大幅に上回る額を提示。中距離列車停車で混雑が増して客が私鉄に流れて減収になる可能性や、夜間早朝も貨物列車が走るため工事は週に2回、約2時間しかできないことなどを説明したという。
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