幻の果実、香りは「シャネルの5番」普及の陰の奮闘

有料記事

高木真也
[PR]

 芳醇(ほうじゅん)な香りと濃厚な甘さ。新潟のブランド西洋ナシ「ル レクチエ」のシーズンがやってきた。国内で栽培が始まったのは100年以上前だが、品質が安定してきたのはここ10年。かつて「幻の果実」とも呼ばれた繊細な果実が広まった陰には、研究者の奮闘があった。

 今季の販売が解禁された11月21日早朝、初競りがあった新潟市江南区の市中央卸売市場には黄色く実ったルレクチエが並び、ブランデーのような香りが漂っていた。熟れた果肉は桃のように柔らかく、甘い。

 ルレクチエは10月下旬ごろにまとめて収穫する。この時点ではまだ青々としているが、各農家で温度管理の下、熟成を進めることで実は柔らかくなり、酸味が抜けて食べ頃を迎える。

ここから続き

 特徴的なのは、追熟期間の長…

この記事は有料記事です。残り1021文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【お得なキャンペーン中】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら