のんさん「グサッときた」 新しい「この世界の片隅に」

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宮崎園子 東谷晃平
【動画】「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」について語るのんさん、岩井七世さん、片渕須直監督=上田幸一撮影
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 戦時下の広島・呉を舞台にしたアニメ映画「この世界の片隅に」。約30分の新映像を加えた新作が22日、広島市中区で開幕した広島国際映画祭でお披露目され、主人公すずを声優として演じた俳優、のんさんらが朝日新聞の取材に応じた。

 新作のタイトルは「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」。3年以上のロングラン上映が続く前作「この世界」に、遊郭で働くリンやテルらこうの史代さんの原作漫画に登場する女性らとすずの交流の描写を加え、物語が新たな切り口で描かれている。

 のんさんは取材に「(すずが)一生懸命居場所を探していたんだと、ダイレクトに感じる作品。その時代の女性の立ち位置、知らない人のもとへ嫁ぐとかが、実感としてグサッときた」と振り返った。リンを演じた岩井七世(ななせ)さんは「すずさんとリンさんは、歩んできた道が違うところへ行ってしまっただけで、すごく似ているところもある」。片渕須直監督は「戦争を知っている方が減っていく時期だからこそ、自分たちが知らない時代をどう語り継いでいくか、重さを背負いながら作った」と語った。

 12月20日から全国公開。(宮崎園子、東谷晃平)

新しい場面は「すずさんが何を失っていくか」

 新作アニメ映画「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」で、主人公すずを声優として演じた俳優、のんさんと遊郭の女性リンを演じた岩井七世(ななせ)さん、片渕須直監督の3人が22日、広島国際映画祭の開幕式に出席後、朝日新聞の取材に応じた。詳しいやりとりは次の通り。(以下敬称略)

 ――作品とともに広島に戻ってきた感想を

 のん すごくうれしかったです。私も来たいなと思っていたので。今回は3人で参加できたのでうれしかったです。歓迎していただいて、すごくありがたかったです。

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 ――「この世界の片隅に」は…

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