人手確保へ鹿島社長「週休2日、建設現場で徹底したい」

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聞き手・田中美保
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鹿島 押味(おしみ)至一(よしかず)社長に聞く

 建設業界が目下大きな関心を寄せているのは、働き手不足の問題だ。建設労働者の高齢化が進み、新たな人材の確保が喫緊の課題となっている。鹿島の押味至一社長に対策を聞いた。

 建設現場で働く職人さんたちは、我々と直接の雇用関係がありません。我々は協力会社、下請け会社に「こういうことをやってくれないか」とお願いする立場なので、できることは限られます。ですが、我々が支払った工事代金が、きちんと働き手に入るようにしたい。思いついたことはすべてやろうという覚悟でいます。

 まず、建設現場で週休2日を徹底したいと思っています。公共事業の場合は土日に工事をしないようにする制度が整っていますが、ビルなどの民間工事では、発注者が工期をできるだけ短くし、収益を上げたいと思っている。

 一方で、若い人が安心して建設業界に入ってこられるようにするには、土曜に仕事しなければならないような環境は良くない。工期を延ばすことなく週休2日と両立するにはどんなことができるか、仕組みを社内でつくろうと検討しています。

 かつて建設業界で働く人は、できるだけ長く働いてたくさん稼ぎたいと思っていました。ですが、今の若い人たちの考えは違います。それに合わせないといけない。

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