最新鋭ステルス戦闘機F35の生産拠点となっている米ロッキード・マーチン社のテキサス州フォートワースの巨大な工場では、最終組み立て段階の機体がずらりと並ぶ。工場内は機密情報があらゆるところにあるため、取材許可の確認に30日を要し、撮影ポイントも1カ所に限定された。
F35は計3359機が製造される予定で、日本を含めた13カ国が導入する。日本は米国に次いで多い147機を導入する方針で、総額6・7兆円かかる見通しだ。一方、米国では巨額の維持費や部品供給の不備などが課題となっている。加えて各国に「バイ・アメリカン(米国製品を買おう)」を迫るトランプ米大統領の思惑も指摘される。その現状と課題を検証する。
高い維持費、足りないスペア部品
F35の生産拠点となっている、ロッキード・マーチン社の工場は端から端まで約1マイル(1・6キロ)。ゴルフカートに乗って移動すると、ずらりと並ぶ機体の前に米国、韓国、ノルウェー、オーストラリアなど各国の旗が記載されたパネルが置かれていた。F35は13カ国に導入される予定で、国旗は納入先を示す。
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日本の国旗のパネルがあった…
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