特殊詐欺関与の巡査を懲戒免職 「スロットなどで借金」

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 警察官を演じてキャッシュカードを盗んだとして、神奈川県警第1交通機動隊所属の巡査蕪木紀哉(かぶらきかずや)容疑者(24)が窃盗容疑で逮捕された事件を受け、県警は21日、蕪木巡査を懲戒免職にし、発表した。横浜地検は同日、窃盗罪で起訴した。「スロットなどで約300万円の借金があった。他にも6回くらい同じように盗んだ」と特殊詐欺事件への関与を認めているという。

 県警によると、10月7日、何者かが同県横須賀市の80代男性宅に電話をかけ、「口座から現金が引き出された。刑事課員を向かわせてキャッシュカードをとめる」と伝えた後、蕪木巡査が男性宅を訪問。隙をみてキャッシュカード2枚を盗んだとされる。このカードで計100万円が引き出されたという。

 蕪木巡査は詐欺の実行役を募るネット上の書き込みを見て共犯者と連絡をとり、警察官の身分も明かしていたという。捜査関係者によると、巡査の関係先から他人名義でATMから現金を引き出した金融機関の明細が数十枚押収された。

 蕪木巡査は、ネットで見つけた仕事を請け負い、9月中旬、「白い粉」を車で県外に運んだとも供述。20万円の報酬を得る約束だったが受け取れず、仕事の発注者に蕪木巡査が「保証金」として預けた6万円も戻ってこなかったという。残留物の鑑定から粉は氷砂糖で違法薬物ではなかったが、県警は、蕪木巡査の規範意識の低さを裏付ける行為とみている。

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 県警によると、事件を受けて…

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