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　瀬戸内７県を拠点に活動するアイドルグループ「ＳＴＵ４８」と各地の魅力を紹介していく「瀬戸リスト」。榊美優さん（１７）＝香川県出身＝と中村舞さん（２０）＝愛媛県出身＝が、香川・小豆島で、特産のオリーブの手摘みも体験した。

榊さんは「プロみたい」オリーブ収穫体験

　「すごい気持ちいい！」。快晴のもとで２人が訪れたのは、瀬戸内海を見渡せる高台の傾斜地に一面に広がるオリーブ畑。

　小豆島のオリーブ栽培の起源は１００年以上前にさかのぼる。１９０８（明治４１）年、国が香川、三重、鹿児島の３県で苗木を試験的に植樹し、香川県の小豆島だけが栽培に成功した。オリーブの原産地は地中海沿岸。地中海気候と似た温暖な気候の小豆島が適していたからだ。

　今では、香川県のオリーブ果実の収穫量は３５８トン（２０１６年産）で、なんと全国シェアは９５・６％（同）。香川の県花、県木は当然オリーブで、県章もオリーブの葉がモチーフになっている。県内では小豆島を中心に、高松市や三豊市でも栽培が盛んだ。

　オリーブ畑で２人を迎えてくれたのがオリーブオイルの製造販売などを手がける「東洋オリーブ」社長の南安子さん（５４）。国内最大級のオリーブ農園を運営する。果実の収穫時期は９月中旬～１２月中旬で、表面が傷つくと風味が落ちるため、一つひとつ手摘みで収穫する。

　南さんの指導を受けて中村さんがぎこちなく収穫する横で、榊さんは慣れた手つきでどんどん収穫していく。「つい最近、自分のユーチューブチャンネルの撮影で体験したところなんです」。中村さんは「プロみたい」と驚きつつ、「慣れてくると楽しい」と笑顔。２人で持ちきれないほどのオリーブを収穫できた。

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