世にないメダカ、生み出す喜び 勤め人から「開発者」へ

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田中聡子
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 メダカといえば川の中をちょろちょろと泳いでいる姿を思い浮かべる人が多いかもしれない。だが、鑑賞用のメダカもある。メダカ愛が高じ、好みのメダカを生み出す「開発者」になった人もいる。

 千葉県船橋市の馬場浩司さん(43)。15年前、飼育するザリガニのえさとしてメダカを飼い始めたのがきっかけだった。アパートのベランダで繁殖させているうちに楽しくなり、主役がザリガニからメダカへと変わっていった。

 インターネットでは、さまざまな飼い方が紹介されていた。自宅のガレージにタライを並べて繁殖させる人。小石や水草が入った陶器鉢で和風の雰囲気を作り出す人。「楽しそうだなぁ」「やりたいなぁ」という思いが膨らんでいった。

 「観賞用のメダカ」の存在も知った。少なくとも500種類以上あると言われる「改良メダカ」が、観賞用として人気を集めていた。最も引きつけられたのは「楊貴妃」という赤みが強いメダカだ。一般的な「ヒメダカ」を改良したもので、その名前にも、赤い色にも驚いた。どれも1匹2千円ほどだったが、シーズンオフに値下げされている時まで待って手に入れた。

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 メダカ愛は止まらず、10年…

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