アサヒグループHD社長、巨額投資に踏み切る五つの目安

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聞き手・長橋亮文
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アサヒグループホールディングス 小路明善社長に聞く

 豪州ビール最大手のカールトン&ユナイテッドブルワリーズ(CUB)を約1兆2千億円で買収するアサヒグループホールディングス。次々と大型買収を仕掛けるねらいはなにか。小路明善社長に聞いた。

 事業の規模を大きくするには、(本業とは異なる事業へ)多角化を図るか、それとも既存の事業のエリアを拡大するか2通りあります。我々は後者のやり方で、M&A(企業合併・買収)でビール事業の海外展開を進めてきました。

 私は投資に一定の目安を持っています。トップに近いブランドをもっているか。そのブランドが高い収益を上げているか。高い醸造能力があるか。高い経営能力がある人材が確保できるか。

 そして我々のフィロソフィー(経営理念)に経営陣が共感できるかどうか。フィロソフィーに共鳴できれば、グループに入っても企業文化に違和感をもたずに事業がスタートしていきます。

 私が社長になってビール世界最大手のアンハイザー・ブッシュ・インベブ(ベルギー)から西欧と東欧のビール事業を計約1兆2千億円で買収しましたが、この目安に当てはまる企業です。

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 買収後の統合プロセスではあ…

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