和歌山)珍重菴「熊野もうで餅」(田辺市本宮町など)
東孝司
つきたての餅でこしあんを包み、上から玄米粉をかけた「珍重菴(ちんちょうあん)」の「熊野もうで餅」(税込みで5個入り650円、9個入り1千円)。ほどよい甘さと香ばしさが口の中に広がる。そしてとにかく柔らかい。
「決して縦にしないでくださいね」。熊野本宮大社(田辺市本宮町)の参道そばの売店で、客に包みをそっと渡しながら、代表の鈴木将之さん(71)は必ず声をかけている。箱を傾けると餅が崩れてしまうからだ。
本店を新宮市に置く店は1951年の創業。鈴木さんは高校卒業後、神奈川県で修業を積み、2代目として継いだ。
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もうで餅を作ったのは87年…
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