サハラ砂漠描く表現に感動、母が開く亡き娘の写真展

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竹中美貴
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 2016年に子宮頸(けい)がんで29歳で亡くなった山根綾香さんが旅先で撮った写真を展示する「旅する写真展『piece of journey』」がWAY書店ツタヤ天理店(奈良県天理市田井庄町)で開かれている。19日まで。企画した母の奈穂子さん(59)は「娘が生きた証しを見てほしい」と話す。

 綾香さんは福岡県出身。18歳の時、福岡市内のスタイリストの専門学校へ進学。卒業後はアルバイトでお金をためては旅行へ。09年には約2カ月間、フランス、モロッコ、スペインに、翌年にはタイ、インド、ネパール、ラオスへ約4カ月間、バックパック一つで出かけた。旅先で撮りためた写真は約4千枚。「旅が楽しくって、うれしくってしかたがない。そんな気持ちが伝わってきます」と奈穂子さん。

 洋服や雑貨が大好きだった綾香さん。12年から15年までは奈良市内の雑貨カフェで働いた。「またインドに行く」と仕事を辞める直前の15年2月、子宮頸がんと診断され、実家の福岡に戻った。闘病中に友人が試作してくれた写真集の完成を前に、16年7月に亡くなった。

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 その年の9月、奈穂子さんは…

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