テロの傷、えぐった選挙戦 宗教間の分断進むスリランカ

有料記事

ネゴンボ=乗京真知
[PR]

 インド洋の島国スリランカで、4月に大規模爆破テロが起きてから約7カ月が過ぎた。16日に大統領選があったが、人々の不安と宗教間の溝は消えず、むしろ選挙戦を通じて深まっている。

 最大都市コロンボや西部ネゴンボなどでは4月、過激派組織「イスラム国」(IS)に忠誠を誓う組織が連続爆破テロ事件を起こし、日本人1人を含む250人以上が犠牲になった。

 「教会よりも病院に通う日が続いています」。115人が死亡したネゴンボの教会近くの主婦ニミ・チャトラーニさん(32)は、母メリーさん(69)の遺影を見つめながら語った。教会は修理されたが、ニミさんは精神が安定せず、安心して祈りを捧げられない。

ここから続き

 教会には血がこびりついたキ…

この記事は有料記事です。残り780文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【お得なキャンペーン中】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら