認知症で日本語忘れる…外国人の高齢者問題、施設を開設

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堤恭太
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 埼玉県川口市に外国人も受け入れる介護サービス付き高齢者集合住宅がオープンした。言語や文化の違いから受け入れ先がほとんどない外国人高齢者に対し、その母国語での介護を試みる一方で、日本人の入居者や地域との共生も図る。外国人が増加している同市でのモデルケースになりそうだ。

 9月に開設されたこの施設は、NPO法人のJIN愛育センターが同市西立野で運営する「松寿苑」。3階建てで個室が23あり、夫婦対応の部屋もある。施設は訪問介護の経験を生かした造りになっている。中国語、韓国語に対応できるスタッフがいて、他の言語もネットワークを通じて探す。入居者の3割程度を外国人に、と考えている。

 同センター理事長の鄭錦伊(チョンクミ)さんは、韓国人で旧・大阪女子大学に留学経験がある。2005年に根岸賢吾さんと結婚して再び日本で暮らすことになった。

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 2011年にNGO多文化共…

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