阪神の貧打、「コミュニケーションモンスター」が救う?

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辻隆徳
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 今季終盤に「奇跡の6連勝」で逆転でAクラス入りを果たした阪神。ただ、他球団と比べて得点力不足は深刻だった。現状打破のため、新しい打撃コーチを迎えた実りの秋になった。

 「頑張れ、頑張れ! 終わりが見えてきたぞ!」

 歯を食いしばりながらバットを振る若手を励ます野太い声が、グラウンドに響く。この秋に就任した井上一樹打撃コーチ(48)だ。高知・安芸で行われた阪神の秋季キャンプ第2クール初日。課題は総得点12球団最低だった打線の底上げ。矢野監督の中日時代の同僚で、指導者としても実績のある元ドラゴンズ戦士に託された。

 しぶとい打撃とピンクのリストバンドが売りだった井上氏は、苦労人でもある。投手として入団したが芽が出ず、4年目途中で打者転向。星野仙一氏が監督だった10年目の1999年にレギュラーに定着し、優勝に貢献した。引退後は、猛練習で知られる落合博満監督の下で打撃コーチや2軍監督を務めた。

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 「技術うんぬんよりもハート…

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