大阪マルビル「丸ごと緑化」 ツタ伸びず…そのワケは?

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茶井祐輝 波多野大介
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 高さ124メートル、直径30メートル。JR大阪駅南側にそびえ立つ「大阪マルビル」(大阪市北区)の壁面全体を緑のツタやツルで覆い、1本の「大木」にする計画がある。6年前に始まった緑化はほとんど進んでいないように見える。いったい何があったのか。

 大阪マルビルは円筒形の30階建て。上層部まで緑化するプロジェクトは「都市の大樹」と名付けられ、2012年に大阪出身の建築家・安藤忠雄さんが、ビルを所有する大和ハウスグループに提案して始まった。

 翌13年には地上30メートルの6階部分までを緑化した。人工地盤と自動灌水(かんすい)装置付きのプランター55個に、約7500本のツルやツタを植えて外壁に一定間隔で設置。ワイヤを格子状に張り巡らせ、ツタやツルを絡ませた。ここまでの工事に約2億円を投じたという。

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 大和ハウス側は当時、ツタや…

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